グローバル分散投資として有名なセゾン投信ですが、今後の値動きはどうなっていくのでしょうか?
セゾン投信を細かく分析して投資すべきか否か考えていきたいと思います。
セゾン投信の概要
創業者はどんな人?
そもそもセゾン投信はいったいどんな会社なのでしょうか?設立したのは中野晴啓(なかの はるひろ)さんです。
1987年 | 明治大学商学部卒業 |
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1987年 | クレディセゾン入社 |
2006年 | セゾン投信設立 |
2007年 | セゾン投信代表取締役社長就任 |
2020年 | セゾン投信代表取締役会長就任 |
大学卒業後クレディセゾンに入社し金融子会社にて債券ポートフォリオを中心とした資産運用業務に従事した後、セゾン投信を設立しています。
長年、代表取締役社長を務めてこられましたが2020年に会長に就任しています。
著書も数多く出版しており、運用についての考え方を積極的に発信しています。
セゾン投信の哲学
セゾン投信では、投資家の運用資産残高を増やすことにのみ注力するのではなく哲学を貫くことを大切にしています。
その遵守している哲学とは「投資家の豊かな人生という幸せを実現する」というものです。
この哲学を大前提として事業運営を行っており、そのため長期投資や分散投資という考え方が採用されています。
取扱商品は2つ
セゾン投信で取り扱っている商品は2つです。
①セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
②セゾン資産形成の達人ファンド
ファンドが2つしかないと聞くと何だか少ない気がしてしまいますよね??
ですが、これも「投資家の豊かな人生という幸せを実現する」という哲学に基づくものなのです。
一般的なアセマネ会社でよくあるのが目新しいファンドを次々と作り資金を集める方法です。「5G~」「バイオ~」「AI~」といった投資家の目を引くような商品を作り投資家に販売します。
ですが、これらの商品を作る目的は投資家に頻繁に売買をさせることで手数料を儲けることであり、投資家の資産を増やすためではありません。これは回転売買と呼ばれ金融庁にも問題視されています。
一般的なアセマネ会社とは異なり、セゾン投資では投資家の人生を豊かにするためにはファンドの数は2つで十分だと考えています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの特徴
投資先は全世界
それでは、どんな商品になっているのか具体的に見ていきましょう。まずは「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。
一言でいうと世界の株式と債券に投資するファンドとなっています。配分比率はこちらです。
超グローバル分散投資
さらに細かく見ていくと投資先はバンガードという会社のファンドとなっています。
バンガードは世界最大級の運用会社であり、資産運用残高は約570兆円です。
マーケットに連動する運用成果を目指すインデックス・ファンドを作っており歴史のある会社です。インデックス・ファンドで世界の4割のシェアを誇っています。
インデックス・ファンドは広く分散投資を行っており、マーケットに連動するように作られています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはバンガードの商品に分散して投資するファンドとなっています。
受賞歴
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは各種の賞を受賞しています。輝かしい受賞歴を見てみましょう(数が多いので一部割愛して記載しています)。
2019年 | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019 第7位 |
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2018年 | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018 第6位 |
2015年 | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015 第4位 |
2014年 | 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2014 第3位 |
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2007年 | 日経優秀商品・サービス賞2007 最優秀賞 |
2007年に設定された年にいきなり日経優秀商品・サービス賞で最優秀賞を受賞しています。それもそのはず、日本で初めてバンガード社と協業したのがセゾン投信だったのです。
それ以降も定期的に受賞しており安定して評価され続けています。
セゾン資産形成の達人ファンドの特徴
世界や日本の株式に投資する
続いてセゾン資産形成の達人ファンドについて見てみましょう。
セゾン資産形成の達人ファンドは投資対象ファンドを通じて世界や日本の株式に投資する商品です。
北米や欧州、日本、新興国など世界に広く分散投資を行っています。
基本的には株式に投資しますが、株価が高すぎる場合など債券に投資する場合もあり得ます。
ファンドへの分散投資
セゾン資産形成の達人ファンドでも他社ファンドを通して株式への投資を行っています。内訳を確認してみましょう。
先ほどのグローバルバランスファンドではバンガード1社の中から商品を選んでいましたが、資産形成の達人ファンドでは複数の他社ファンドへ投資しています。
受賞歴
セゾン資産形成の達人ファンドも数々の賞を受賞しています。こちらも数が多いので抜粋して見てみましょう。
2020年 | R&Iファンド大賞2020 最優秀ファンド賞受賞 |
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2020年 | リッパー・ファンド・アワード・フロム・リフィニティブ2020ジャパン 最優秀ファンド賞受賞 |
2019年 | R&Iファンド大賞2019 最優秀ファンド賞 |
2019年 | リッパー・ファンド・アワード・フロム・リフィニティブ2019ジャパン 最優秀ファンド賞受賞 |
2018年 | 一億人の投信大賞2018 外国株式部門 第2位 |
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ここ数年を見ただけでも複数の賞を受賞していますし、最優秀賞も数多く受賞しています。
数が多すぎたので一部しか記載していませんが、過去にさかのぼっても数多くの賞を受賞しておりとてもすばらしい受賞歴となっています。
セゾン投信の今後の値動きはどうなる?
結局セゾン投信とは
ここまで細かくセゾン投信について見てきましたが、結局セゾン投信への投資はどんなものになるのでしょうか。
セゾン投信への投資はあまり細かい事を考えても仕方ありません。長期投資ですし投資先も世界中に広く分散しています。
すなわち、世界経済が右肩上がりで成長していくのであれば多少何かがあったとしても長期で見れば勝てるでしょうし、世界経済が停滞したり衰退してしまったら負けてしまうという投資になります。
今後は上がる?下がる?
ここまでくればあとはもう、世界経済が成長するのか成長しないのかを考えるだけですね。
歴史的に見ても世界経済は成長し続けていますし、資本主義である以上これからも成長していくのではないかと考えるのが自然だと思います。
もちろん世界全体で見ますので急速に成長というのは起こりにくいでしょうが、長期でみれば安定して緩やかに成長してくというのが最も有力なシナリオではないでしょうか。
セゾン投信の運用実績とは
期待される利回り
セゾン投信では、いったいどれくらいの利回りが期待できるのでしょうか。
世界経済の成長率を考えればいい訳ですが、手数料もありますのでざっくり
「世界経済の成長率ー手数料」
が期待利回りだと考えられます。
世界経済の成長率は大体3%と言われていて、セゾン投信の手数料は商品によって違いますが0.57%~1.35%程度ですから計算すると1.65%~2.43%がセゾン投信の期待利回りだと言えます。
実際のこれまでの運用実績は?
それでは、これまでの実際の運用成績はどうだったのでしょうか。設定来の年換算収益率を見てみましょう。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 3.29% |
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セゾン資産形成の達人ファンド | 6.37% |
先程の期待利回り1.65%~2.43%を大幅に上回っており、素晴らしい運用実績となっていることが分かります。
セゾン投信が向いているのはこんな人
セゾン投信で投資すべきか否か?
セゾン投信が向いている人をまとめてみたいと思います。
長期でゆるやかに資産運用したい人
ほったらかしで資産運用したい人
小額から資産運用を始めたい人
上記に当てはまる人は一度、セゾン投信を検討してみてはいかがでしょうか。