「ヘッジファンド証券での投資を検討しているけれど、投資しても良いのか悪いのか分からない。」そうお悩みの方も多いともいます。
実際にヘッジファンド証券は取り扱っている商品が以前とは変わってしまっていてホームページだけでは商品の詳細が分かりません。
そこで、今回ヘッジファンド証券に問い合わせて新商品の資料を頂きました。
こちらを読み込んでヘッジファンド証券への投資がありかなしか解説していきたいと思います。
ヘッジファンド証券はこんな会社
ヘッジファンド専門の証券会社
まずは、ヘッジファンド証券がどんな会社なのかから確認していきましょう。
ヘッジファンド証券とは、その名の通りヘッジファンドを専門に取り扱っている証券会社です。
個人投資家でもヘッジファンド証券を利用すれば簡単にヘッジファンドに投資することができます。
ヘッジファンドを専門に取り扱っている証券会社
ヘッジファンド証券の特徴
ヘッジファンド専門の証券会社と聞くと、たくさんの品ぞろえがあり数多くのヘッジファンドから好きなものを選べる気がしますよね。
ですが、実際にはヘッジファンド証券で扱っている商品は1つしかありません。厳選された1つのファンドのみを販売するというのがヘッジファンド証券の特徴です。
そのたった1つの商品が良いか悪いかでヘッジファンド証券の評価は180°変わってきますよね。
では、どんな商品を取り扱ってきたのか見てみましょう。
販売中止のエピック・ヘッジファンド・セレクション1
商品概要
ヘッジファンド証券では長年1つの商品を取り扱ってきました。それがこちらです。
「エピックヘッジファンドセレクション1」
エピック・ヘッジファンド・セレクション1は主にマーケット・ニュートラル戦略を採用し、株式に投資するヘッジファンドです。
マーケット・ニュートラル戦略とは買いポジションと売りポジションが同程度となるようにし、相場の影響を受けずに利益を上げていくことを目指すものです。
大儲けはしませんが大損もせず、安定的な資産運用が特徴です。マーケット・ニュートラル戦略は安定的な収益を目指すヘッジファンドでは好まれる方法となっています。
運用成績
それでは、気になる運用成績はどのようなものだったのでしょうか。2018年6月までの成績はこちらです。
アベノミクスで株式市場が好調だった2013年以外は奮わない運用成績となっています。
続いて直近の運用成績も見てみましょう。
月ごとで見ると、半数以上の月で値動きが1%以下となっており確かに安定した推移となっていることは確認できます。
しかしながら、マイナスの月が多く利回りという点では今一つな結果となってしまいました。
この状況を受けてエピック・ヘッジファンド・セレクション1は
2019年3月に償還済みとなり、現在は販売されていません。
そして、現在ヘッジファンド証券では取扱商品を変更し日本株ファンドを販売しています。この日本株ファンドとはいったいどのような商品なのでしょうか。
今募集している新商品の日本株ファンドとは
新商品の概要
正式名称は「ヘッジファンド4号投資事業有限責任組合」ですが、投資対象は「エピック・バリアント・ファンド」となっています。
この「エピック・バリアント・ファンド」が上手くいくかどうかが重要となっています。
まず、出資の条件を確認してみましょう。
出資単位 | 1000万円以上、1000万円単位 |
---|---|
申込 | 月1回 |
ヘッジファンド証券への手数料 | 出資時:出資額の1.00%(税抜) 信託報酬:年額出資額の1.50%(税抜) |
運用会社への手数料 | 信託報酬:年額出資額の2.00%(税込) 成功報酬:20%(税込) |
ロックアップ期間 | 出資後6か月間、その後も解約には制限あり |
最低出資金額は1000万円となっており、日本のヘッジファンドとしては一般的な水準となっています。
続いて手数料ですが、ヘッジファンド証券と運用会社の2社に対してかかります。
・出資時1%
・信託報酬3%
・成功報酬20%
手数料水準としては安くはなくどちらかと言うとやや高いかなという感想です。販売会社と運用会社の2社に支払う必要があるためどうしてもそれなりのお値段にはなってしまうのです。
また、解約に関してはロックアップ期間が設定されていますので最初の6か月間は解約することができません。さらに、その後引き出す場合でも契約上の制限があり簡単には引き出すことができません。
エピック・バリアント・ファンドの運用戦略は?
続いて運用戦略について見てみましょう。「エピック・バリアント・ファンド」では日本株マーケット・ニュートラル戦略を採用しています。
これは、先程も出てきたように相場に影響されずに安定的に収益を狙う手法です。
エピックシリーズを運用しているのはどちらも「エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社」なのですが、こちらの会社さんはマーケット・ニュートラル戦略が得意なのですね。
エピック・バリアント・ファンドの気になる運用成績は?
では、気になる運用成績はどうなっているでしょうか?
頂いた資料に月ごとの詳細が記載されていましたが、素晴らしい運用成績でした。概算で年平均12%程度の成果となっていました。
もちろんマイナスの月や年もありましたが長期で見れば右肩上がりで成長しています。
では、結局ヘッジファンド証券に投資しても良いのでしょうか?悪いのでしょうか?確認していきましょう。
ヘッジファンド証券に投資はして良い?悪い?
ヘッジファンド証券の良い点
ヘッジファンド証券は第一種/第二種金融商品取引業の免許を取得している業者です。きちんとした投資の仕組みですので詐欺などの心配をする必要はありません。
また、日本株への投資ですので為替リスクもありませんし、運用成績も安定した好成績となっています。
・詐欺の心配をする必要がない
・為替リスクがない
・安定した好成績
ヘッジファンド証券の微妙な点
ヘッジファンド証券は、最低出資金額が1000万円かつ1000万円単位なので資金に相当な余裕がある人でないと投資しにくいです。
また、ヘッジファンド証券は販売会社に過ぎないので運用会社にも手数料を支払う必要があり二重に費用がかかります。
さらに、解約の制限が多く特に最初の6か月間は解約できないのが難点です。
・出資単位が1000万円単位なので多くの余裕資金が必要
・手数料が二重でかかるため高い
・6か月間は解約できずその後も制限がある
ヘッジファンド証券がおすすめなのはこんな人
ヘッジファンド証券は詐欺ではありませんし安心して投資できますが、最低出資金額が大きく解約への制限も厳しいです。1000万円から投資できますが必要な時に解約できないかもしれません。
絶対に動かさなくていいお金が1000万円以上必要です。そのため、余裕資金が5000万円以上ある人にヘッジファンド証券はおすすめです。