ヘッジファンド

【2021年】マニアが解説する、コロナ下での国内ヘッジファンドの選び方

こんにちは、コロナがなかなか収束しませんね!このままズルズルと行ってしまうと、飲食、旅行を中心に産業に対してのダメージが深刻化してしまうのではないかと心配しています。

 

ヘッジファンド各社も、2020年後期の株の値上がりは実体経済の弱さからすると少し歪だと考えている模様で、各社それぞれにリスクヘッジを進めながら投資をしているようです。

 

さて、今回は、2021年にヘッジファンド投資を始めようと思っている方に向けて、ヘッジファンドの選び方を徹底解説しようと思います。

 

これまで20社以上のヘッジファンドと直接面会し、かつ複数のヘッジファンドへ直接投資してきましたので、どのような点に注意をすれば良いかは正確に解説できると思います。

 

それでは行ってみましょう!

 

めぐみ
めぐみ
コロナ問題を抱える今だからこそ気を付けるべき、ファンド選びの注意点というものも存在します!

色々な要素に触れながら詳しく解説していきたいと思いますので是非参考にして下さい!

 

ヘッジファンドを選ぶ際の大前提 〜情報は簡単に手に入らない〜

まず一番最初に認識しておかないといけない事実なのですが、ヘッジファンドの情報は簡単には手に入りません。

 

他の金融商品…例えば投資信託ですとか国債ですとか個別株式であれば、その商品に関する情報は、インターネットを使えばいくらでも出てきます。

 

例えば投資信託であれば、商品名をググれば、その商品を取り扱うどこかの証券会社のサイトへと飛ぶことができ、そこから投資に関する目論見書を入手することができるのです。

 

参考:楽天証券HP

 

 

参考:投資目論見書 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

 

 

一方で、ヘッジファンドの場合には、まず証券会社がヘッジファンドを扱っていないため商品紹介のサイトが存在しませんし、

ヘッジファンドの公式HPに飛んでも運用に関して詳細な説明を行っていることはほとんどありません。

 

参考:BMキャピタル公式HP

 

参考:BMキャピタル公式HP

 

大前提として、ヘッジファンドに関しての詳細の情報をとるのは簡単ではないということを覚えておいて下さい。

 

ヘッジファンドの情報をとる、2つの方法方法

では、ヘッジファンドの情報はどのように集めれば良いのでしょうか?

 

直接営業を受ける

 

一つ目の方法は、直接営業を受ける、というものです。

 

多くのヘッジファンドは対面営業の場で、ファンドの運用方針や利回り、手数料、契約形態などを細かく説明してくれます。

 

営業を受けたからと言って絶対にその場で契約しないといけないということはないので、まずは自分自身で足を運び、ヘッジファンドの説明をファンド担当者から直接受けてみるということをオススメします。

 

ヘッジファンドに投資をしている人の口コミを見てみる

 

ブログやメディアなどを通じて金融情報を発信している人の中には、普段世に出ることのないヘッジファンドの情報を取り扱っている人もいます。

 

大抵、ヘッジファンドに投資を行っている場合、ファンド側との取り決めにより「詳細な情報」の発信は控えるように言われているものですが、大まかな概要の共有まで制限されていることはないので、しっかりと検索すれば色々な情報が手に入ります。

参考:【2021年】BMキャピタルの評判・口コミのまとめと、その真相を徹底解説!

 

かくいうこのメディアも、ヘッジファンドを中心に金融情報を発信していますので、是非参考にしてくださいね!

 

めぐみ
めぐみ
金融系ブログや金融メディアでヘッジファンドの口コミを見たとしても、投資を行う場合には、一度は対面の営業を受けることをお勧めします。

やはりface to faceの場でしか得られない細かな情報は存在しますし、「信頼できるか」という意味では自分自身の肌感覚というものが大切になるので、手間を惜しまずに面談のオファーを出すと良いでしょう。

 

2021年にヘッジファンドを選ぶ際に注目すべきポイント

 

さて、では実際にヘッジファンドにコンタクトしたとして、どのような点に注意して選定を行うべきでしょうか。

 

いくつか重要なポイントがあるので、一つ一つ見ていきましょう。

 

利回りが良いか(重要度:★★★)

 

まずは、利回りです。皆さん、非常に気になるポイントですよね。

 

利回りを確認する際は、しっかりと単月ごと(最低でも四半期ごと)の成績を出してもらい、ボラティリティを確認しておくことが大切です。

 

プラス20%、マイナス20%というような月が乱立しているような運用では、結果的に年で見たときに勝っていたとしても運用自体のリスクが高く、いつかマイナス40%と言った大きな損失を出す恐れがあります。

 

低いボラティリティでありながら、年利回りで10%前後を安定的に出しているようなファンドがお勧めです。

 

 

手数料が適正か(重要度:★)

 

ヘッジファンドの主な手数料は3つ。購入時手数料年間の信託報酬、そして成果報酬です。

 

めぐみ
めぐみ
成果報酬は、投資信託にはないヘッジファンド特有の手数料形態ですね!

 

ちなみに手数料を比較してみると、購入時手数料も信託報酬も、ヘッジファンドの方が投資信託よりも高めに設定されていることが一般的です。

これは一度ポートフォリオを組んだらあとは放置される投資信託と違い、ヘッジファンドは常に投資先を見直し、投資先を分析し続けているので、運用自体にコストがかかっているからです。

 

時々、手数料の安さだけで投資先を判断する人もいますが、やはり運用の世界においても安いものは質がそれなりであるということは肝に銘じておくべきです。

 

手数料はそれ自体の絶対的な額で判断するのではなく、運用や実績を踏まえて、手数料を払ってでも納得がいくかどうか、という点で見ていくことが大切です。

 

めぐみ
めぐみ
手数料だけで判断することができない分、重要度は★1つとしました。

 

 

運用戦略に納得感があるか(重要度:★)

 

次にファンドの肝となってくる、運用の戦略です。

 

めぐみ
めぐみ
ヘッジファンドには様々な戦略があり、グローバルマクロ、マーケットニュートラル、バリュー投資、アクティビスト、等々少し勉強している人であれば色々な名前を耳にしたことがあると思います!

 

ファンドの戦略というのは最も重要なものではあるのですが、ここで「重要度:★」としたのは、実際のところ素人がファンド自体の戦略を100%理解しようとしても無理があるからです。

 

大まかな戦略を聞けばざっくりと内容は分かると思いますが、本当に最前線のファンドマネージャーがどれだけ深くマーケットを見ているかは、投資家の知るところではありません。

 

よって、戦略で判断するのではなくファンドマネージャーや会社メンバーの人間性で判断することになると思います。

 

 

AUM(ファンドの運用総額)がちょうどいいか(重要度:★★★)

 

AUMとはAssets under managementの略で、ファンドの運用総額のことです。

日本のファンドであれば、小さいところで20-30億円、大きいところで1,000-2,000億円程度の規模となります。

 

ファンドの規模が重要(重要度:★★★)である理由は、ファンドというのは規模が小さいほど利回りが良くなる傾向があるからです。

 

実際に、世界一のファンドであるバークシャーハサウェイも、日本の独立系投資信託で最大のひふみ投信も、ファンドが小さかった初期の頃が最も運用パフォーマンスが良くなっています。

 

めぐみ
めぐみ
これは、ファンドの規模が小さい方が、他の投資家が目のつけていない小規模な銘柄に投資できることや、大胆な戦略を立てやすいことなどが理由なんです!

 

ファンドの規模だけで判断するのはもちろん違いますが、1,000億円を超えると大規模なファンドという扱いになってくるので、それ以下の規模のファンドは個人的にお勧めです。

 

 

ファンドマネージャーの実績が確かか(重要度:★★)

 

先ほどファンドの専門的な戦略は素人に判断できないと言いましたが、そこで頼りにする指標はファンドマネージャーの人柄や実績ということになります。

 

実際に、どのような大学を出てどのような場所で働きどのような経験を積んできたのかなぜヘッジファンドを立ち上げたのかこのファンドの前はどのような運用を行なってきたのか等について、詳しく聞いてみましょう。

 

時々、金融の専門外の道を歩んできたがいきなりカリスマ性を発揮してファンドを立ち上げた、というような人も中にはいますが、そのようなファンドが上手くいっているのを見たことがありません。

 

しっかりとした金融機関で経験を積んだ、才能あるファンドマネージャーにベットしていきたいものです。

 

 

コロナショックを乗り越えることが出来たか、またどのように乗り越えたか(重要度:★★★)

 

さて、最後に2021年にファンドを選ぶ際に最も重要だと思っているコロナ対応の話です。

 

2020年の3月から4月にかけて、世界のマーケットはコロナの影響で暴落し、コロナショックと呼ばれる非常事態へと陥りました。

 

多くの投資信託も短期間でマイナス20%以上という最悪の数字を出す中で、ヘッジファンドも明暗が分かれ、40%近いマイナスを出すところからプラスで乗り切るところまでパフォーマンスはファンドにより大きく分かれました。

 

めぐみ
めぐみ
このコロナショックに関しては、久しぶりに訪れたファンドマネージャーの腕が問われる非常に良い機会だったのではないかと思います。

ここ10年ほどは米国も日本も基本的に好景気だったので、ファンドの運用もそこまで難しいものではなかったからです。

 

さて、これからファンドを選ぶ際にはコロナショックの真っ只中であった2020年3月から4月にかけてのパフォーマンスはよくチェックしておいた方が良いでしょう。

 

現在、まだまだ世界中のマーケットは不安定であり、コロナショックの第二波、第三波がきてもおかしくない状況だからです。

 

コロナ前にリスクヘッジをして暴落に備え、しっかりとコロナショックを乗り切り(マイナス5%以内、できればプラス)、今後も市場の暴落に備えて警戒心を持って運用をしている、というような守りの強いヘッジファンドがお勧めです。

 

 

終わり

以上、今日は2021年に国内ヘッジファンドを探すのであれば、どのように選定するべきかということについて詳しく解説してきました。

 

個々のヘッジファンドに関する情報も、他の記事でいくつか書いていますので、もし興味があれば覗いて行ってくださいね!それでは!

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