こんにちは!恵です。
今回は、私がよく質問を受ける「ヘッジファンドにどのように投資するのか?」という点について詳しく解説していきたいと思います。
これまで20以上のヘッジファンドの営業を受けてきましたので、具体的な進め方については細かく解説できるかなと思います。
それではいってみましょう!
あまり日本国内の投資家向けの情報がなかったので、今回一挙まとめてみることにしました!
ヘッジファンドは、通常どのように資金を増やしている?
ヘッジファンドは、投資信託のように証券会社を通して売られるわけではないので自分から動かない限り目にすることはありません。
通常彼らがどのように営業をしているのかと言うと、基本的には「人づて」のみ。
ヘッジファンドを立ち上げるのはそもそも金融関係者である場合が多いので、よくあるパターンとしては、
- 立ち上げる段階で知人経由で10名程度の投資家を集めておき、1人あたり1億円程度の資金を集めて運用をスタート
- パフォーマンスが良ければ、投資家が自分たちの知り合いを紹介していき運用額が増えていく
- 次第に、機関投資家の資金も運用するようになり、そこから一気に運用額が増えていく
というような流れです。
一般人はどのようにヘッジファンドにアクセスすれば良いの?
では、ヘッジファンドマネージャーが直接の知り合いではない場合に、どのようにヘッジファンドへアクセスすれば良いのでしょうか?
方法1:金融関係の知人に相談をしてみる
まず一つ目の方法としては金融関係の知人にざっくばらんに相談をしてみることです。
外資系の投資銀行や、外資系の証券会社に勤めている人が理想です。大抵、1人か2人は独立してファンドをやっている知人がいるものです。
ちなみに、日経の銀行や証券会社に勤めている知人に相談しても、ヘッジファンド関連の知り合いが少ない場合が多く、
挙句、ファンドラップや投資信託といった自社で取り扱っている商品に誘導される可能性もあるので気を付けたいところです。
資産運用関連のビジネスをしていても、ヘッジファンドにコネクションがある人というのはあまり多くないんですね。
方法2:自らヘッジファンドの名前を調べ、問い合わせフォームから直接問い合わせを行う
直接の知り合い経由でアプローチする以外の方法としては、ネット経由で直接問い合わせを行うというものです。
ヘッジファンド関連で気になることを検索し、そこで見つけた国内のヘッジファンドへ、直接問い合わせを行ってみましょう。
注意点としては、ネットで申し込みが完結するファンドもあるにはあるのですが、絶対に直接の営業を受けた方が良いということです。
特に、以下のような点については質問をしておいた方が良いでしょう。
- ファンドのこれまでの運用成績
- ファンドのこれからの戦略
- ファンドマネージャーや従業員の経歴
- 実際に投資を行っていることが確認できるものはあるか(例えば、株式投資を行うファンドであれば大量保有報告書などが見れるかどうか)
ヘッジファンドには、誰でも投資できる?
さて、ヘッジファンドへとアクセスをすることができれば、誰でも資金を出資できるのかという質問ですが、ヘッジファンドへ投資をするにはいくつかの条件があります。
最低出資金額のハードル
まずは、最低出資金額のハードルです。
海外の大手ヘッジファンドであれば1億円程度からの出資であることが多く、日本のヘッジファンドであれば1,000万円からの出資となっていることが一般的です。
また、ファンドによっては時期によって最低出資額を変えていることも多いので、現在の出資額がいくらなのかを直接面談で確認してみましょう。
最低出資額に届かないがどうにか投資をしたい、という場合でも、担当者によっては話をつけてもらえる可能性はあります。
マネーロンダリングではないか、余裕資金内かの確認
ヘッジファンドという特性上、様々な資金が流れてくるので、ファンド側も投資家の管理はしっかりしています。
犯罪資金ではないか、反社会勢力との繋がりはないか、ということは充分に確認されるので資金源がクリーンであることはしっかりと伝えましょう。
また、金融機関から資金を借入し、それをヘッジファンドへの投資に回すという行為はあまり歓迎されません。
余裕資金内で投資をするようにしましょう。
投資をするにあたっての具体的な手続き
投資をすることを決めてからの具体的な手続きは、ファンドにもよりますが通常以下の手順です。
- 投資に関する説明を受け、投資にかかるリスクを理解したことを表明
- 契約書にサインをし、受け渡し(もしくは先方へと郵送)
- ファンドの管理する口座へ、振り込み
- ファンド側より、「振り込み確認ができました」の連絡
- その後は、定期的に送られてくるレポートを投資家が受け取る
- 解約したいタイミングになったら投資家から連絡
少し手間になるのは契約書の確認と、振り込みのフェーズです。
困ったことがあれば、ファンドの営業担当者に聞いてみると良いでしょう。
初めてヘッジファンドに投資をする際に気を付けておきたい3つのポイント
さて、最後に、初めてヘッジファンドに投資をする際に気を付けておきたいポイントをまとめておきます!
投資信託と違い、資金の引き出しが自由ではない
投資信託であれば引き出したいタイミングで自由に換金できますが、ヘッジファンドはそうではありません。
「ロックアップ期間」という、これだけの間は引き出しはできませんという期間がそれぞれに設定されており、決められたタイミング以外では出金することは出来ません。
海外のヘッジファンドであれば引き出しタイミングは1年〜3年に一度という形で設定されていることが多く、日本のヘッジファンドであれば流動性の高いファンドで3ヶ月に一度、低いファンドで1年間に一度というような塩梅です。
信託報酬に加えて、成果報酬が掛かる
投資信託も含めどのようなファンドにも、年間に数%程度の信託報酬がかかりますが、ヘッジファンドの場合はその信託報酬に加えて成果報酬がかかります。
これは、通常ハイウォーターマーク制度と言い、「過去の最も基準価額が高かったポイントよりもさらに基準価額が高くなった場合、その高くなった分に対して〜%の報酬をもらいます。」という形で徴収されます。
投資をする際の手数料の話なので、営業を受けた際にはこのあたりも聞いておくと良いでしょう。
この成果報酬の分があるからこそ、彼らは結果に対して強くコミットしており、必死に仕事に取り組んでくれる、という仕組みになっているんですね。
どこかのタイミングで、ファンド自体が解散になる可能性もある
これは投資信託もヘッジファンドも同じなのですが、運用パフォーマンスが落ち新規の投資家も滞ってくると、どこかのタイミングでファンドを解散することがあります。
「解散すると、投資している資金はどうなるの?!」ということが心配になると思いますが、ファンドが解散すると、ファンドは全ての投資先から資金を引き上げ、その資金を投資家へ分配します。
ファンド解散時の基準価額に基づいて最後に分配されると覚えておきましょう。
まとめ
以上、今回は、日本国内でどのようにヘッジファンドを探すのか、どのようにヘッジファンドへ投資をするのかということについて話してきました。
このサイトでは国内の有望ヘッジファンドを分析していますので、良ければチェックしていって下さいね!
ではまた!