「投資信託」
「ファンドラップ」
「ヘッジファンド」
投資先を探していると色んな商品が出てきて迷ってしまいますよね。ですが、これら3つの商品はどれでも一緒という訳ではありません。
きちんと選ばないと資産運用の収益は大きく変わってきます。
「投資信託」、「ファンドラップ」、「ヘッジファンド」
いったいどれで運用するのが一番良いのでしょうか?
では、なぜヘッジファンドが良いと言えるのでしょうか。それを解き明かす鍵は手数料にあります。
銀行や証券会社のパンフレットにだまされず、自分達の目でしっかりと確認していきましょう。
まずは商品の概要を確認しよう
投資信託の概要
投資家から集めたお金を一つにまとめて様々な株式や債券に投資します。小額から分散投資をできるのが強みです。
投資信託は最も一般的な投資商品です。誰でも購入可能で、最低投資金額も1万円程度からと非常に安くなっています。
投資先は日本株、米国株、債券、指数など様々です。投資家は数多くある投資信託の中から好きな商品を選んで投資する形となります。
ファンドラップの概要
投資家の代わりに商品選びも含めて資産運用してくれるサービスです。投資家は自分で投資信託を選ぶ必要はなくお任せで資産運用することができます。
ファンドラップは証券会社などが提供しているサービスで、投資家は何もせずお任せで運用を依頼することができます。
まず、投資家に対して運用方針などのヒアリングがあり、それに合わせてファンドラップがサービスを提供します。
資産運用を任せるという形ですが、言ってしまえば投資信託を代わりに選んでくれるのがメインの役割となっています。
ヘッジファンドの概要
独自の運用手法でどんな相場でも利益を追求する運用を行います。運用手法は様々で、空売りをするファンドやレバレッジをかけるファンドもあります。
ヘッジファンドは独自の理論で運用を行いますので、投資家は何もせずお任せする形となります。
ファンドラップとは異なり、ヘッジファンドでは投資対象から投資手法までヘッジファンド独自のものになりますので、資産を預けて代わりに運用してもらうというのが役割です。
続いて、それぞれの商品を手数料の観点から見ていきましょう。
手数料から紐解く投資信託
投資信託の手数料の仕組み
投資信託で必要となる手数料は3種類です。
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
1購入時手数料は、投資信託を購入した時にかかる費用です。購入価格の3%程度かかります。
2信託報酬は投資信託を運用している間にかかる管理費用です。資産残高に対して年2%程度かかります。
3信託財産留保額は投資信託をやめる時にかかる費用です。解約時の金額に対して0.3%程度かかります。
投資信託側の気持ちを考えよう
では、いよいよ投資信託がどのように運用されているか手数料から考えてみましょう。
まず、購入時手数料です。これは金額が多ければ多いほど貰える手数料が多くなるので、出資額を多くしてほしいという気持ちになります。
続いて、信託報酬です。こちらは運用を続けている間中発生するので、運用を長く続けてほしいという気持ちになります。
最後は解約報酬です。解約の金額に応じて発生しますが、手数料はわずかです。
投資信託が一番儲かる仕組みとは
手数料を踏まえると、一番金額が大きいのが購入時手数料です。出来るだけ何度も投資信託を買ってほしいというのが投資信託側の気持ちです。
信託報酬があるので長く続けてもらう分には問題ないのですが、ベストは違う投資信託に乗り換えてもらうことです。そうすれば、信託報酬は入りつつもプラスで購入時手数料と解約手数料を得ることができます。
だからこそ、投資信託の会社は買い替えを薦めてくるのです。
手数料から紐解くファンドラップ
ファンドラップの手数料の仕組み
ファンドラップの手数料は主に2種類あります。
- 投資顧問報酬
- 投資先の投資信託に対する報酬
投資顧問報酬には①固定報酬型と②成功報酬併用型があります。
①固定報酬型は、運用資産残高に対して年利1.3%程度の費用がかかります。
②成功報酬併用型は、運用資産残高に対して年利1.2%程度の費用かがかかりプラスで超過収益に対して10%程度の報酬がかかります。
そして、これに加えて投資先が投資信託となりますので投資信託の費用も資産残高に対して別途1%程度かかります。
ファンドラップ側の気持ちを考えよう
ファンドラップでは、基本的に資産残高に対して手数料がかかってきますので長く続けてもらうことが重要になります。
購入時手数料と解約時の手数料がない為、買い替えといった概念はありません。
とにかく長く続けてもらうことがファンドラップの利益になります。
ファンドラップの注意点
そして、ファンドラップで注意したいのが手数料が二重にかかっているということです。
最初に確認したように投資顧問報酬に加えて投資先の投資信託の手数料がかかります。
ファンドラップでは0から100まで自分達で運用する訳ではなく、実際の運用先は投資信託となります。そのため、投資信託自体の手数料も発生します。
ファンドラップの投資顧問報酬は、平たく言えば投資信託を選んでもらうのに手数料を払っていることになります。自分で投資信託を選べば無駄な手数料はかかりません。
手数料から紐解くヘッジファンド
ヘッジファンドの手数料の仕組み
最後は、ヘッジファンドの手数料の仕組みです。ヘッジファンドの手数料は3種類です。
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 成功報酬
1購入時手数料は出資時にかかる手数料です。出資金額に対して3%~5%程度の費用がかかります。
2信託報酬は運用中にかかる手数料です。資産残高に対して2%~5%程度の費用がかかります。
3成功報酬は超過収益が出た時にかかる手数料です。超過収益に対して20%~50%程度の費用がかかります。
ヘッジファンド側の気持ちを考えよう
ヘッジファンドにとって一番大きいのは成功報酬です。ヘッジファンドは良い運用成果を出すことで大きなリターンを得ることができます。
大きなリターンと言いましたがハッキリ言ってヘッジファンドのリターンは桁が違います。世界の稼いでいるヘッジファンドでは、1000億円以上の給与をもらっているファンドマネージャーもいます。
投資家は当然利益を出したいですし、ヘッジファンドも成功報酬が大きいので利益を出したいと思っています。
投資家とヘッジファンドの目指すゴールが一致している事がヘッジファンドが成功する理由です。
必然的にヘッジファンドがおすすめできる理由
「投資信託」「ファンドラップ」「ヘッジファンド」
3つの商品を手数料から分析してきましたが比較して表にまとめてみましょう。
会社側の気持ち | 投資家の気持ち | 目指すゴール | |
投資信託 | 違う投資信託に乗り換えてほしい | 利益を出したい | ×不一致 |
ファンドラップ | 長く続けてほしい | 利益を出したい | ×不一致 |
ヘッジファンド | 利益を出したい | 利益を出したい | ◎一致 |
営業文句やパンフレット上では投資家のためにといった文言はどこの会社でも言っていますが、設定している手数料を見れば会社側がどのような気持ちで資産運用しているかが分かります。